直近の下落はメジャーSQが原因?

2021年3月9日 オフ 投稿者: おじさんプログラマ

オプション取引の強制決済日が近づいています

オプション取引は4半期に一度、メジャーSQと呼ばれる強制決済日が設定されています。オプション取引は通常3月、6月、9月、12月いずれかの期限を持っており、通常は期限を迎える前にに精算を行うもののようです。もし期限を迎えてしまったオプションの持ち高は、メジャーSQを跨いだ瞬間に、SQ値と呼ばれる精算基準値をもとに、強制的に精算されます。

オプション取引を常用する機関投資家たちは、メジャーSQ間近になると、SQ値を少しでも自分の有利な値にしようと、あるいはブレ幅の大きいSQ値による決済を避けてあらかじめポジションを閉じようと、活発な売買を開始します。その結果、オプションの対象となっている銘柄が激しい値動きを示すことが多いそうです。

3月のメジャーSQ日ですが、日本市場は今週末、米国市場は来週末がそれぞれの設定日となっています。今月期限を迎えるオプション前の値動きについては、ここしばらく続いていた株価の暴騰を踏まえてコールオプションを利益確定に行く割合が多いと思いますので、メジャーSQ前の値動きは下落に向かうことになるはずです。

・・・ということで、メジャーSQ直前であることが原因で値下がりが続いているのではないか、というのが現在の状況をうまく説明できる一つの仮説になります。アメリカで大きなプラスニュースが続いていて、株価が下落するファンダメンタルズ的な要因は何もないので、これくらいしか理由が思い浮かぶものがない、というところです。

もし本当にメジャーSQが株価下落の原因なのであれば、メジャーSQを跨いだ以降は凹んだ分を取り戻すように上昇が始まるはずですので、現在の安値は絶好の押し目ということになりそうです。

私としては、暴落…というほどのイベントでもなさそうなので、このまま静観することにしようかと考えています。もし後で「ショートヘッジしておけばよかった!」となったとしても、それはそれで良い勉強ということで。


それにしても、最近の値動きを見ると、インデックス指数への先物取引やオプション取引が株価の形成を主導する状態になっているのだなあ、とつくづく感じます。良い悪いではなくて、上手く流れに乗って儲けられると良いですね。

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