一括投資をバックテストしてみた

2021年4月19日 オフ 投稿者: おじさんプログラマ

結論:長期投資しましょう!今すぐにでも!

Portfolio Visualizerを利用して、「一括投資」をした場合のバックテストをやってみました。
対象のポートフォリオアセットアロケーションは上記の3つ。

  • 一つ目・・・私が運用中のポートフォリオ
  • 二つ目・・・米国超長期債をメインにした防御的ポートフォリオ
  • 三つ目・・・米国株式100%の攻撃的ポートフォリオ

ツールにデータがある2003年を開始年度にして、それぞれに30万ドルをぶっこんで2020年まで放置(リバランスは年次で行う)した結果が以下の通り。

結果はどれでも億万長者を余裕で達成です。・・・素晴らしい!ただ一つ気になるのは、攻撃的ポートフォリオでは2008年のリーマンショックで一時期大変なこと(具体的には最大ドローダウン‐50%!)になっているところですね。一方防御的ポートフォリオのグラフは平坦で、当時のアセット次第で投資家の悲喜こもごもが慮られるところです。

上記はそれぞれのポートフォリオによる年毎のリターンのグラフです。リーマンショックが勃発した2008年がえらいことになっている以外は、総じて毎年なかなか儲かっていることがわかるかと思います。少なくとも、銀行預金なんぞしている場合でないですよね。みなさんも、このグラフを見ちゃったら長期投資をやらない理由がなくなるのではないでしょうか。

では一括投資にとっての最悪のパターン、2008年初に一括投資した場合はどうなるかを確認してみましょう。

攻撃的ポートフォリオは2009年に案の定大変なことになっていますが、それでも昨年億万長者達成です。それ以外のポートフォリオも近く億万長者を達成しそうです。前述の年毎リターンを繰り返すわけですから、どのポートフォリオでも成長するのは当たり前ですね・・・

ちなみにリーマンショックの底値である2009年に一括投資という「凄腕投資家」を演じることができた場合の成長グラフも見てみます。

この場合は攻撃的ポートフォリオがとんでもないことになっているのがわかります。放っておくだけで年次平均リターン15%という世界最強投資家レベルのリターンを達成しています。近年の米国株の強さはおそるべしです。

以上から言えることは以下のとおり。

  • 余剰資金があったら、悪いことは言わないから今すぐ投資しましょう。時間さえかければほぼ間違いなく儲かるから!(儲かる確率は99%以上ではありますが、100%ではないですよ!最後は「投資は自己責任」!)
  • 資本主義社会の崩壊レベルと言われた最強の暴落でもない限りは、株式に投資しておく方が幸せになる確率が高そうです。
  • いつ来るかわからない株式暴落の瞬間が怖くて耐えられない・・・という人は、防御的なアセットアロケーションを組んでも良さそうです。それでも十分なリターンがあります。但し防御的なアセットの利点が発動する確率はそれほど高くはなさそうです。

思い返すと、リーマンショックの頃には大暴落の予兆が何度もありました。というか、世界中が総悲観状態になっていて、よほど察しが悪くない限りはだれでも気が付く状況でしたね・・・今考えれば、それを捉えてヘッジショートで保険を掛けることは難しくないことのような気がします。ですので、その保険契約手続きにどの程度の自信を持って臨めるか、それによって株式の割合を高くしていくことが可能になる、ということになりそうです。
(一方で年リターン-5%程度の小暴落は数年に1度ありますが、これはどうやっても避けられないので気にしないのが良いようです。もちろんこれも、ヘッジショートで手当てができれば最高です。)

以上、「長期投資のすゝめ」の一助になったような気がしますが、いかがでしょうか。興味のある方はぜひご参加を。

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