米国長期金利上昇中

2021年2月20日 オフ 投稿者: おじさんプログラマ

流れが変わったのかもしれません

SBI証券:米国10年国債利回り チャート

コロナ禍の元、巣籠り需要がプラスに働く業種を中心に、高成長株の好調が長らく続いていました。しかし、ここ最近の米国長期利回りの急激な上昇により、どうも流れが変わってきたようです。

皆がこぞって株式を買うようになった一番の原因は勿論、金融緩和による現金のだぶつきです。その次に「その時何を買うか」という選択をする際に、債券利回りは重要な判断基準になります。極端な話、例えば元本の安全性がかなり高い国債や定期預金が年利10%つくような状況なら、だれも危ない思いをして値動きの激しい株を買いたいとは思わないでしょうから。

ということで、金利上昇に伴い、セクターローテート、そして株価の反転が進んでいるようです。短期投資の方は要注意の時期になってきたようです。


そんな中でも…

米国長期金利の上昇は総じて株価にはマイナスの影響を及ぼすものですが、そんな中金利上昇がプラスに働く限られた業種があります。その一つが日本のメガバンク株です。

SBI証券:三井住友フィナンシャルグループ チャート

これはなぜかというと、日本のメガバンクは米国の金利の利ザヤが主な収入源になっているためです。永らくゼロ金利が続く日本で稼げなくなった昨今、日本のメガバンクは海外に拠点を置き、そこで稼ぐことにシフトを続けています。そのため、現在米国長期金利の数値は、彼らの儲けに直結する生命線となっているのです。

私は昨年から、三井住友FGの株式を100株だけ所有しているのですが、この株価は米国長期金利の上下に敏感に反応していました。(それ以外のことにはほとんどビクともしませんでしたね…)
上記二つのチャートを比較いただければわかる通り、ここ数カ月だけをとっても、米国長期金利との相関性がとても高い状態が続いています。そして最近の急激な金利上昇に伴い、この半年ほとんど変わらなかった株価が、一気に+15%上昇するに至りました。

SBI証券:ポートフォリオ(買付日が今年なのは、口座の一般預→特定預の付け替えのためです)

配当目的で買ったのですが、こんなに上がったら売りたくなっちゃうじゃないですか。困った…でも気にしないことにします。損が出ているわけでは無いですし、当初の航路を守ります。

米国長期金利の上昇傾向はもう少し続きそうです。なので、メガバンク株の好調ももう少し続きそうな気がします。米国長期金利の上昇リスクのヘッジ枠として、少量のメガバンク株を持つのはアリなのではないか、と思います。

…ただし、投資は自己責任ですよ!上がりそうな気はしますが、本当に上がるかどうか、私にはわかりません!

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