2021/3 日銀点検の観測報告より

投資家最大の懸念点がクリアされた模様です

日銀は4年に一度、自身が行っている政策の結果の振り返りとその後4年の政策をどうするかを検討します。これは「点検」と呼ばれているのですが、ちょうど現在点検作業の実施中で、点検結果の公表は来週3/19とのこと。

投資家にとって非常に影響がある政策は、大きく二点「長期金利政策をどうするか」「ETFの買い入れを政策をどうするか」ですが、これら二点について、現時点である程度の観測（ぶっちゃけマスコミへのリーク？）があったため、市場に安心感が広がっているようです。

• 長期金利 → 大きく変更なし、これまで通り国債買いオペを継続
• 株式ETF買い入れ → これまで「年6兆円」固定だったものを、「年上限12兆円で状況に応じて柔軟に」に変更

正式発表ではありませんので正確にそうなるかはわかりませんが、金融緩和状態と株価維持のための買い支えはおおむね両方とも続くようですね。

個人的には、政府系機関が株式ETFの買付なんかやってよいの？ダメな企業、経営者がスポイルされないモラルハザードを引き起こすのではないか？と気になる所です。私なんぞが気にしてもしょうがないですけれどね。

多少細かい話としては、これまで日銀が日経平均ETFを買い付けていたせいで、一部の値嵩株だけ爆上がりする市場のゆがみを作った原因になっていたので、今後はTOPIX（東証全株式の平均）ETFに移行するようなことを考えているそうです。そこは確かに妥当な判断かなという気がします。（ファストリや京セラ、任天堂あたりを買っている人は、はしごを外される形になるため下落圧力の原因になると思います。お気を付けください。）

日本市場は3月メジャーSQと日銀点検の2大イベントをこなして、市場の不安材料が消えることで上昇に転じるだろうと想像しています。実際今日も上がっているみたいですね。皆さんの今後の判断材料になれば。