インフレ深刻化とコモディティ価格

今アメリカでは、人手不足を原因とする賃金上昇傾向、そしてそれに伴う長期的なインフレに突入しつつあるようです。FRBはコロナ回復期における一時的なもの、と目論んでいたようですが、一度仕事を離れた人はリスクが高くて賃金の低いサービス業などにはなかなか復帰したがらないようで、なかなかFRBの思い通りにはならないようですね。

インフレとテーパリング、利上げといった要素が複合している状況は株にも債券にも、そして貴金属にもネガティブに働くため、なかなかこれといった投資先が見つからない状況になりつつあるように思います。そこで選択肢に上がってくるのがコモディティです。鉄や原油、あるいは食料品や繊維といった実需を伴う物資全般のことを指しますが、インフレにより現金の価値が下がれば、相対的にこれらの値段が上がっていくのは必然です。

上記のグラフはiシェアーズブランドのコモディティインデックスETFであるGSGの日足チャートになります。年初来で40％、私がコモディティインデックス投資を始めた7月中頃から見ても15％のプラス、そしてまだ暫く上昇圧力は続く気配にあるように思います。

このETF、東証上場はしていないのですが、なぜか投信はSBI証券で売っているのですよね。それが「ブラックロック－ｉシェアーズ　コモディティインデックス・ファンド」です。信託報酬は若干お高めですが、長期投資におけるリスク分散の選択肢として、また短期の投資先として一考の余地はあるかと。いかがでしょうか。