ヘッジショート効果を可視化してみた
長期投資家向けの「最強の盾」の効果
信用売建てによるヘッジショート・・・怖いよ!分からないよ!面倒くさいよ!と思っている人向けに、その強力な効用をチャートでお見せしようと思います。欲望を刺激したら認識変わってくれるかも・・・
ある年度における、ある資産クラスの価格推移のモデルを建ててみます。
以下のように単純でイメージしやすいものにしてみました。ちょっとボラティリティが大きすぎるかもしれませんが、今年の株式相場などは状況的にこれくらいには荒れそうな気がします。この資産クラスのトータルでの年次リターンは8%程度になります。ちょうどS&P500の年次期待リターンがこの位でしょうか。
- 1~3月に10%上昇
- 3~5月に10%下落
- 5~7月に10%上昇
- 7~9月に10%下落
- 9~11月に10%上昇
これに対して、2回の相場下落時の期間にヘッジショートを行うことで、仮に下落幅10%のうちの半分、5%をヘッジショートの利益に付け替えることに成功したとします。その場合、初期投資100万円でのバイアンドホールドとヘッジショート併用時それぞれの資産価値推移は、以下のようになります。
バイアンドホールドでは年次リターン8%に対して、ヘッジショート有りでは実質リターン20%を荒稼ぎすることができました!
・・・ね、すごいでしょ?「ダウンサイドリスクを削るとシャープレレシオが激増する」って、こういうことなのです。もちろん上記は2回のヘッジショートのチャンスの両方で理想的に成功するという、非常に甘い展開にしていますので、リターンの差が物凄いことになっていますが、ここまで完璧な成功でなくても、あるいは2回のチャンスのうち1回成功しただけでも、格段のリターン向上が見込めることが想像できると思います。
ヘッジショートは何度か私もブログ上で実演しています通り、仕組みさえわかれば決して難しい手続きではありません。少なくとも一般的な投機行為よりははるかに低リスク且つ高費用対効果であると思います。(今のような)高ボラティリティの局面を心穏やかに過ごすことができるという精神上のプラス作用も大きいです。皆さんも利用してみてはいかがでしょうか。