テーパリング観測は後退しましたが・・・
タイミングが先送りになっただけとも言える
雇用統計のネガティブサプライズによりテーパリング観測が遠のいたことで、今まで不安定であったリスク資産の方向性が安定方向に倒れることになりましたが、これは一時的な現象かと思われます。先々アメリカの雇用の回復が改めて確認できるような報告が見られたタイミングで議論は再燃することになりますし、その時にはいくつかのリスク資産が再度下落方向に向かうであろうことは明らかです。
具体的には何が起こるかを考えてみます。
これまでの流れを踏襲することになると思われますので、こんな感じになるでしょうか?
- 米国債利回りの上昇、債券価格の下落
- ドル相場の上昇
- 米国ハイテク株指数、新興国株式指数、日経平均の下落
- 貴金属コモディティの下落
- 暗号資産は再度上昇?
- 出遅れセクター(鉄道、空輸、銀行、エネルギーなど)株価の上昇
下落する銘柄・指数に関してはショートヘッジ戦略を、上昇する銘柄・指数に関してはペアトレードによるロングショート戦略を充てるチャンスがどこかでやってくる、ということですね。問題はそれがいつ始まるかですが、そればかりは全く予想が付きません。いつでも追従できるように適宜ニュースの監視を続けつつ、それまでは安心相場が続く前提でのんびりする、という短期戦略になりそうです。