テーパリング観測が後退しました!

2021年5月8日 オフ 投稿者: おじさんプログラマ

リスク資産が総上昇モードにはいったようです

このところ、市場はテーパリングへの恐怖心に敏感に反応する状況が続いていたようですね。テーパリングとは、米国が続けていた金融緩和を縮小することを指す言葉です。このところコロナ禍からの回復基調が見えてきたところで、FRBや政治家からチョコチョコとテーパリングの議論を開始する・・・という話題が出るようになっていました。そのたびに株価その他は敏感に反応し、瞬間的な急落を発生させていたようです。

ところが昨日発表された米国の雇用統計において、(非農業部門)新規雇用者数が予想値を大幅に下回る発表が行われてしまいました。(期待値+90万人に対して結果+20万人)また失業率の数値も上昇してしまったようです。これは、米国が金融緩和をしている目的である「失業の撲滅」がまだ道半ばであることを示す重大なサインです。その結果、テーパリングなんぞしている場合ではない、金融緩和は継続するぞ!という判断に繋がることが予想され、(ちょっとおかしな話ですが)市場に安心感が広がったようです。

主に米国株が価格上昇の中心ですが、コモディティの分野においても上昇が著しいようです。特に最近数カ月不調が続いていた金、銀といった貴金属が明確な上昇トレンドに反転したのが注目ポイントだと思います。一方でFXの世界では、米ドルの値下がりが予想されます。また利上げ観測が遠のくことから、米国債利回りの低下(=債券価格の上昇)も予想できますね。米国の経済政策に振り回されやすい新興国市場の株価下落圧力も遠のきそうです。

・・・以上、書いていて思ったのですが、長期投資にとっては暴落以外は正直どうでもいいことですね。
一方で、投機のチャンスはありそうです。

ブログランキングへ:
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
提携: