コロナワクチン先進国の次なる課題

2021年3月22日 オフ 投稿者: おじさんプログラマ

イスラエルの現状

worldmeters:Israel

コロナワクチンの接種率が現時点で世界最高であるイスラエルでは、接種率がすでに100%を超えています
(接種率=人口/接種回数。2回接種が原則なのでこういう数字になっています。)因みにアメリカでは30%、日本は・・・まだほぼほぼ0です。

ファイザーワクチンの効果は覿面で、上記のグラフのように死亡率は0.8%(コロナ死者の比較的少ない日本でも2%)、一時期1万人を超えていた日毎の新規感染者も500人程度にまで減少しています。ワクチンさえ普及すればコロナはほぼ克服できそう、という強力な証拠になりますね。有難いことです。


さて、このコロナワクチン先進国であるイスラエルでは、コロナワクチンの接種に関して重大な課題を抱えているそうです。それは国内に多数いる強硬な「ワクチン反対派」の存在で、かれらを中心にしたワクチン接種拒否層が一定数いるため、1回接種の人数の増加が激しく鈍化している・・・のだそうです。


気になること

ワクチン反対派と言えば、日本にもかつてHPV(子宮頸がん)ワクチン反対派がHPVワクチンは人権がどうのこうの自然がどうのこうの・・・と謎の批判を繰り返しマスコミでキャンペーンまで張った結果、HPVワクチンの接種の推奨が外される、という事件がありました。
その結果、海外ではHPVは大幅な患者・死者数減を達成している病気であるにもかかわらず、日本国内ではいまだに年1万人以上の患者と3000人程度の死者を出し続けている厄介な病気のままになっています。残念なことです。

個人的には、「自然」とかこのご時世に何を言っているのやらと思います。病院で合成薬剤をもらって服用することも、味の素を使うことも、品種改良された食料を食べることもしない、というならわかりますが、そんな人は今の日本にいるのでしょうか。そして彼らは、毎年亡くなっている3000人のHPV患者の方々に対して、一体どのような責任を取っているのでしょうか。

体の中に異物を入れることへの恐怖心自体は自然なことかと思いますが、こういうものは「ワクチンを打たないことによる害とワクチンを打つことの害」のリスク比較だと思うのですよね。
投資への無知が原因で、元本割れが怖いから、現状変更をしたくないから、投資をしない、何もしない、銀行に預けっぱなし…こういう話ととてもよく似ていると思います。これに限らず、よろず判断を先送りする、判断をしないという判断が横行している、そしてそういった判断力弱者とでも言いますか、そういう層に対して恐怖を煽ることで自分の生活の糧にしているろくでもない人たちがたくさんいる、というのが日本人の根源的な課題の一つではないでしょうか。今回のコロナワクチンにおいてはどういったことになるのか、少々心配です。

因みに私は、案内が来たら速攻で接種しますよ。正直、怖くないというと嘘にはなりますが、それでも躊躇する理由がないです。

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