BlackRock iShares ゴールドインデックス
私が購入している投資信託の銘柄紹介です。内容はあくまで私見ですので、鵜呑みにされないように。投資は自己責任ですよ!
(2020/11/29)投資信託の銘柄変更をしました。
オルタナティブ投資の将来
金・・・それ自体は今更説明のない貴金属の一つですが、その投資対象としての魅力については説明が必要かと思います。
そもそも金はただの金属であって、企業と違ってお金を稼ぐ仕組みを持っておらず、そのため絶対的価値が変わることはないものです。ですが、需給バランスといった観点を考えたとき、いずれ激しく価格を上昇する可能性を持っているのではないか?と考えています。
供給量の限界=埋蔵量=有限
過去、人類が採掘した金の総量は約23万トン、そして現在の技術で採掘可能な金の残存埋蔵量は5万トンといわれています。この埋蔵量は、現在の採掘ペースで採掘を継続すると10年で枯渇する量です。
勿論、金価格の上昇に伴い、採掘の採算ラインが変わることで新たな金鉱が現れることもあるかと思いますが、供給量が先細りしていくことは間違いないものと思われます。
需要量の限界=経済発展=無限大
一方で、人類はここ数十年にわたり、大いに発展を遂げています。例えば多くの発展途上国では、経済発展と医療の発達により、過去にあった貧困・飢餓のような絶対的な不幸が右肩下がりで減少し、かつて平均寿命が40歳、あるいは30歳であった貧困国家の多くが日本人に近い長寿を得るように変わってきています。こういった事実を、果たして皆さんはご存じでしょうか?
日本にいるとリーマンショック以降、視界に届くのはとかく暗いニュースばかり、そのため陰鬱な気持ちになるかたも多いのかと思います。しかし実は、世界全体はそんな状態では全くなっておらず、明るい未来を信じて前向きに生きている人たちが多数派なのです。
詳しいことを知りたい方は、名著「FACTFULNESS」をお読みください。マスコミによる一時の煽りに踊らされず、世界を冷静に客観的にみる視点、重要だと思いますよ!
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣・・・ということで、経済的な豊かさを新たに手に入れる人間の数は増加の一途をたどっており、それに伴って貴金属などの貴重品に対する需要は増すばかりです。
需要 >> 供給 → 価格上昇
これすなわち、金価格の上昇の理由になります。同様の理由で、例えばビットコインのような暗号資産も、最初の混乱を乗り越え、安定した流通保全体制を確立することが出来たら、その後価格は上昇の一途をたどるようになるのではないか、と予想しています。(かつてのITバブル → GAFAMの興隆と同じような流れ)
ちなみに、貴金属やビットコインといった「株・債券・不動産といった伝統的な投資対象以外への投資」を、新しい投資という意味で「オルタナティブ投資」とよびます。
基本的には安全資産・・・のはず
チャートをご覧になるとわかる通り、この金の投資信託はここ2年で30%以上上昇しています。これは世界的なカネ余り現象のため、多くのお金が金購入に流れ込んでいる結果でしょう。特にコロナ禍で米国が決定した無制限量的緩和が、ここ最近の流れを強めているようです。これは一時的な現象という成分を多く含んでいるのではないかと思いますので、経済環境の変化で調整が入る余地は大いにあると思います。ですので、今一括で金に投資をするのはあまりお勧めはできないなと感じます。
また企業と違ってお金を生み出す仕組みは持っていませんから、好景気だからと言って急騰するようなものではありません。資産を増やしたい、という投資本来の目的から考えた場合は、株式に投資するのがセオリーでしょうか。ですが、長期的に見れば価値を減じる心配がなく、右肩上がりで価格を上昇せざるを得ない安全な資産なのではないかと思います。(ある意味では「銀行に預金した日本円」より安全かもしれない)
というわけで私は、リスク分散とエンタメ視点の二つで、ポートフォリオの10%を金投資信託に振ることに決めた次第です。