政治と市場と長期投資

2020年8月29日 オフ 投稿者: おじさんプログラマ

どちらに転がっても良いです

8/29、安倍首相が病気を理由に辞任表明をされました。8年もの長い間、難しいかじ取りを続け、低迷していた国内経済と雇用を回復し、一方で短期政権の連続で激しく低下していた外交上のプレゼンスをグイっと上げてくれた方です。おそらくは名宰相として、歴史に名を残される方なのではないかと思います。長い間ありがとうございました。

東証市場では一時600円の暴落となったそうですが、そう言った反応もやむを得ないところではないでしょうか。


さて、私は今のところ国内株式を所有していないので直接は関係ないのですが、そういえば米国株の本場(?)アメリカでは、11月に政治上の一大イベントを控えています。大統領選挙です。

右派の共和党・現職トランプ大統領は企業経済の発展を重視、対する左派の民主党・バイデン候補は所得再分配による貧困層の救済を公約に掲げているようですね。今のところ情勢は不透明、どちらが勝っても不思議ではないようです。

さて、どちらかが勝った場合の経済と株価の見通しについて、ちょっと考えてみます。

● トランプ大統領が勝利した場合・・・現行政策の継続、GAFAMを始めとする米企業のさらなる飛躍、短期的には株価の暴騰
● バイデン候補が勝利した場合・・・大企業および富裕層への締め付けによるリスク資産総量の減少、短~中期的にはリスク資産の全面的暴落

おそらくはこんな感じになるでしょうか。米国株の短期売買をしている人にとっては勝負の日が近づいていますね。


多くの投資家から見れば、バイデン候補の勝利は悪夢でしかないと思います。
(一部信用取引、デリバティブ取引を利用し、暴落する側に掛金をおいて大儲けする人もいるかと思いますが)

ですが、長期投資視点では違う結論になります。左派政権によりアメリカ国内で社会問題化している格差・貧困問題が是正され、社会不安が取り除かれることにより、長期的には米国内市場の発展、経済的体力の強靭化をもたらす可能性も十分にあります。日本もそうですが、人口の多くを占める中流層以下に消費に回せる収入があることは、国内経済の活性化にとって非常に重要なことなのですよね。

また長期投資における一時期の弱気相場は、絶好の買い場でもあります。


というわけで、選挙はどちらに転がるかわかりませんが、私は「どちらに転がってもよい」という心の平安を得ることに成功しました。まだ総投資額も小さいですしね。果たしてどうなるでしょうか。

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