SBI・V・S&P500インデックス

2020年8月15日 オフ 投稿者: おじさんプログラマ

私が購入している投資信託の銘柄紹介です。内容はあくまで私見ですので、鵜呑みにされないように。投資は自己責任ですよ!


「S&P 500」ってなんぞや

S&P500指数とは、スタンダード&プアーズ社が選んだ「米国の代表的な企業500社」の株式の時価総額を、企業ごとの株式の時価総額で加重平均した値です。(厳密にはちょっと違うのですが、我々の立場ではその理解で十分です。)

加重平均というと難しそうですが、要は巨大企業の株価は大きな影響力、そうでもない企業の株価は小さな影響力となるように「馴らし」をして平均を計算すると言うモノです。より我々の直観に即した値になるような工夫をした平均値、というわけです。

ちなみにS&P500指数の上昇のイカれ具合(失礼)は、こちらの記事で。

そして、「S&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果」をめざすというのは、簡単に言うと「S&P指数の計算に用いた馴らしと同じ配分で、S&P500に含まれている各社の株式を分散して購入する」ものになります。
そうすることで、S&P500指数の上げ下げとほぼ同じような動きで、購入した株の価値の合計が上下するようになる、という仕組みです。分かってしまえば簡単。

そして何らかの指数に連動するように、その指数を構成する商品をそのルールに従って機械的に分散購入するのが「インデックス投資」。管理人さんは機械的で手間の少ない管理しかしないので運用コストも下がり、その結果信託報酬も下がってお得な投資信託になる、というわけです。

SBI・バンガード・S&P500がどれだけお得な投資信託かは、こちらの記事で、お得でない投資信託がどれだけ危険なのかはこちらの記事で。


米国株式のインデックス投資≒GAFAMへの投資

さてここで、「巨大企業の株価は大きな影響力」と書きましたが、アメリカには世界を席巻する5大テクノロジー企業「GAFAM(Google Apple Facebook Amazon Microsoft)」が存在します。

(MacBookかとおもったらSAMSUNGだった・・・)

実は2020年8月現在、このたった5社の時価総額を合計すると、S&P500を構成するすべての時価総額の20%を占めるという、恐ろしい事態になっています。(ちなみにこの5社の時価総額の合計、東証上場2170社の時価総額を超える額です。ひえー。)

ということは、

「米国株インデックス投資をしたら、ざっくり20%はGAFAMの株式購入に割り当てられる」

ということになりますよね。

なんだか日本のバブル経済のころ、どこかの人が「日本の地価総額でアメリカが4個買える」と言っていたのを連想してしまいますが、果たしてこれはバブルなのか、そうではないのか、そこが重要です。


米国株インデックス投資信託への長期積立
≒「GAFAM周辺」の未来に賭けるということ

GAFAM各社が現在所有するビジネスモデルの価値は、皆さんが体験するところであると思います。もはやエネルギーや物流といった社会インフラと同等の地位を得ていると言っても過言ではない。例えば、スマホ、ネットショップ、Google検索が無い社会は今更考えられません。その点、かつて期待値だけで株価が暴騰・暴落していたITバブルとは一線を画します。

実績としてのそれらについての説明は今更不要かと思いますが、もう一つの彼らの優位を説明しておく必要があります。それは、彼らの企業文化、具体的に言えば意思決定・最適化の速度ありあまる投資余力です。

会社の中で何か新しいことを始めようとしたとき、物わかりの悪い(失礼)上司や経営者に、
●苦労を重ねて大量の資料を作って説明し
●その後彼らの中での謎の検討・議論を経て
●数カ月ののちにやっと予算がついてGoサインが出る
そして
予定よりはるか遅れて着手
それ以降追加予算は無しの飼い殺し状態
ビジネスチャンスは遠くのかなたへ
でも一度予算を付けちゃったので予算責任者の責任回避のためだけにプロジェクトは継続
責任者役は押し付けられつづける・・・

こんなくだらない経験をしている人はいくらでもいるのでは、と思います。(何やらリアルなたとえ話ですって?察してください。)

しかし彼らは違います。彼らの行動原則は「まずやる」です。
アイデアさえあれば、そこに即座に有り余るお金の一部を投資して大量のスモールスタートを起こし、いけそうと判断したらすかさず増資して巨大ビジネスに仕立て上げる(ダメなら潔くすぐ捨てる)、そんなスキームを高速で回し続けています。長い時間をかけて机上の空論を回しているより、実際にやってみたほうが物事の理解が早い、というのは当たり前のこと。まずやってみることで、理想と現実とのギャップを知ることも、是正のアイデアを練ることも素早くできるわけです。

またそれを実現するための権限委譲の進行度は恐ろしいほどで、30代、20代で予算執行の権限を持っている人間が多数います。彼らはいちいち上司にお伺いを立てたり待ったりしない。

なによりスピードが重要であることを経営幹部が熟知し、相応のリスクを取って経営しているわけですね。日本にそんな企業ありましたっけ?

元々好待遇の下きわめて有能な人間が集まっているところで、こんなスキームを回されていたら、少なくとも多くの日本企業には新規事業開拓において当面太刀打ちができないだろうな、ということは想像に難くないところです。

また彼ら、株式への配当はずっと0のままです。すべての利益は自身のビジネスへの再投資に回されます。もともとものすごい勢いで儲けている企業が、利益をすべて再投資に回すという全力疾走を行っているのです。ちゃんと儲けて企業価値を上げ、株価を上昇させることで株主に利益を還元するという道を選んでいるわけですね。

(最近ではお金があるので、イケそうなビジネスを丸ごと買うことも増えてきたみたいですね。「投資家としての彼ら」は要チェックです)


GAFAMの気になるところ

最近の金融緩和で、行き場のないお金が彼らの株式の購入に向けられ続けておりますので、いくら何でも最近の株価はちょっと高すぎる、という評価をうけることも多くなってきたようです。そのため、近く調整としての売り・そのための株価下落が何度か入ることは可能性として大いにあると考えています。

また最近では、独禁法がらみで各国政府ににらまれることが多いようですね。短中期のリスクの一つだと思います。

ですが中長期で見た場合、彼らのような文化・体質の企業が他の企業を圧倒し続ける可能性は、それら以外の企業が彼らを追い抜く可能性より高いのではないか、そう予想しています。国家との軋轢も、どこかでクリアしていくのではないかと。


彼らの競争力の源泉には「無料サービスの大々的な提供を通じて大量獲得したビッグデータとしての個人情報」というのもありますが、あまりこのことを話すと怖くなるのでやめときます。


何度か暴落しながらもトータルでは右肩上がり・・・これは積立投資の出番ですよね。というわけで、私は現在の投資方針を継続してみようと思っております。

仮説が間違ってたらごめんなさい。

ブログランキングへ:
にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ
提携: