つみたてNISAのすゝめ

2020年8月14日 オフ 投稿者: おじさんプログラマ

私のような投資初心者の味方」制度、つみたてNISAの紹介を。


金融庁の人たちの願いが込められています?

金融庁:つみたてNISA

こちら、金融庁のサイトに公開されている「つみたてNISA」の概要説明です。
簡単に言うと、

20年間、年間40万円(合計800万円)、利益非課税で毎年投資信託が買える

というものです。

それ自体は「ありがたい」、人によっては「金額が少なすぎない?」など色々な感想があるかと思いますが、「初心者の味方」はその部分ではありません。投資対象商品の欄を見てみましょう。


長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
○ 例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの
販売手数料はゼロ(ノーロード
● 信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
● 顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
信託契約期間が無期限または20年以上であること
● 分配頻度が毎月でないこと
● ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと


重要なところを太字にしてみました。
ざっくりいうと、つみたてNISAでは、

投資信託のなかでも、内容が泥沼投資信託ではない、一部の厳選された優良投資信託しか買えないのです。

その数なんと、5000本以上存在する投資信託のうち、160本前後だけ。

これは何を意味するかというと、銀行や証券会社に私たちの虎の子の財産を利用されるのではなくて、ちゃんと儲かる可能性の高い投資信託が必ず買えるということ。具体的には、だいたい年利3~8%程度の成果を期待できるもの。

例えば毎月33000円、つみたてNISA枠で投資信託の購入を20年続け、もし年利6%で回せたら、

合計元本800万円が1500万円になります。

この年利6%という利率、日本国内では夢のような数字になってしまいますが、海外株式の投資信託を利用すれば不可能ではありません。例えばVOOは、過去10年年利9%で回っているのですから。

経済の先行き、年金の支払いなど老後に不安が多い昨今、金融庁の「老後に安心できる財産を自分で築きなさい、そのための制度は提供するから」という親心のようなものを感じる制度です。

投資初心者の皆さん、私と一緒に、ぜひこの枠を活用して資産を増やしていきましょう。


どうも金融庁の人たちは、優良な海外投資信託が多数ある一方で、高い手数料で利益の出ない設計の投資信託ばかり販売している日本の投資信託業界に対して、強い問題意識を持っているみたいですね。

● 日本国民の巨大な貯金が投資への恐怖心に阻まれてなかなか投資活動に振り向けられない
→ 折角の高い経済力が金融収支(日本国の投資収入)に結びつかない
→ ある意味で日本経済を20年停滞させた日本の癌の一部、かも
・・・ふざけんな!というわけです。

現状を改善するため、金融庁は投資信託全体をモニタリング、公表する活動を始めています。また別のニュースでは「投資信託買ってる人の半分近くは利益出てないよ!どうなってんの!」とおカンムリの模様。つみたてNISAの対象投資信託をたった160本に絞ったのも、そのあたりが関係しているのでしょうか。
投資信託等の販売会社における「顧客本位の業務運営」の取組状況の公表について

仮に1000兆円あるといわれている民間の貯金の全額が海外投資に回って、毎年3%の利回りがでれば年間30兆円。それだけでGDPが6%あがります。また2割が税収として6兆円。これは監督官庁も甘い顔などしていられません。


つみたてNISAの口座開設

つみたてNISAの口座は、一人当たり国内のいずれかの銀行・証券会社のうち一つでしか開設できませんので注意が必要です。なお「初心者の味方」ルールがあるので、どこの銀行・証券会社で解説しても、原則問題はないです。

ただ、一般の銀行や証券会社でつみたてNISAの口座開設をすると、「この人は投資をする余裕がある人だ」と判断されて、それ以降色々なセールストークに巻き込まれる恐れはありますが・・・

私は、申し込みが簡単、その後の管理も簡単、余計な面倒もなさそうなSBI証券に申し込みました。

つみたてNISA口座開設手順

つみたてNISAの口座開設には本人確認の書類提出が必要でちょっと面倒なのですが、SBI証券ではすべてオンライン上で手続きを完結することができました。お手軽です。

① あらかじめ総合口座を開設しておきます。
② つみたてNISAの申し込み画面に行きます。
③ 本人確認書類の写真をアップロードします。

SBI証券:つみたてNISA口座開設手順

④ 2営業日待つと、つみたてNISAの仮口座が開設されます。仮口座でも投資信託の購入は可能ですので、この時点で実質不便はありません。
⑤ 1週間ほどすると、税務署での審査(別のNISA口座を持っていないかのチェックなど)がOKとなり、仮口座が本口座に切り替わります。

税務署の審査を待たずに、2営業日で取引を開始できるところが地味にうれしいですね。長期投資を目論んでいたら、1週間の前後にあまり意味はないのですが。

なお他行・他証券会社で開設済みのつみたてNISA口座の移動もできるようです。ですので、あまり怖がらず、とりあえず始めてみるのが良いと思います。


つみたてNISAで投資信託を買う

SBI証券でつみたてNISAで投資信託を購入するのは簡単です。

SBI証券:バンガード S&P500 インデックス

まずは購入したい投資信託の詳細画面を開いて、「つみたてNISA買付」ボタンを押します。

するとつみたてNISAの設定画面に移動するので、一番下の欄で「コース(毎週とか毎月とかを選択)」「申込設定日(毎月なら25日とか、毎週なら金曜日とか)」「設定金額(一回ごとの購入金額)」を入力するだけです。その後目論見書に目を通し、申し込み内容を確定すれば、積立投資の申し込みは完了。

SBI証券には、こういった積立購入の設定をしておくと、それに従って毎月必要になるお金を銀行から自動引き落とししてくれるサービスもあるので、それを合わせて申し込んでおけばOK。(つみたてNISA枠外のつみたて購入分も合算してくれます。)

これでほったらかしまったり投資の準備は完了。あとは結果が出るまで待つだけですね。

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