FOMCショック？

昨晩、米国FRBがFOMCの声明を発表しました。当面の金融緩和政策は変更しないとアナウンスされ、その点については市場の織り込み通りでしたが、一点だけサプライズがあったようです。これまでFRBは「現在の急激なインフレ傾向は需給ギャップに基づく一時的なもの」と言っていましたが、昨日の声明では「違うかもしれないわー、その時は対策考えるわ」と言い出したのですね。

ということで、インフレの本格化懸念、それに対応するための利上げの前倒し実施観測が表面化し、市場はちょっとしたショック状態となったようです。主なところでは、米国債利回りが1.5％→1.58％に急騰、金が1860$→1810$に急落しています。また株価も多少の乱高下を示しているようです。

ということで、今後はインフレ＋利上げ相場化していくことを念頭に投資戦略を考えていくことになりそうです。前述の通り債券、貴金属コモディティは厳しそうです。金利が上がるとPERの高いグロース株もちょっと厳しいかもしれないですね。一方で景気回復によりオールドエコノミー株は中長期で上昇、特に銀行株は美味しいかもしれません。また実需を持つコモディティとリートも、需要増＋通貨価値下落により上昇するのかな。ビットコインはどうなるか微妙です。本来インフレは有利だと思いますが、なにせ投機意欲の需給だけで動いているので・・・

厳しいといってもそれは、逆に空売りで稼げるチャンスでもあるわけですので、一概に悲観するようなことではありません。要は「展開が予測可能であるか」が重要なのですよね。そのためには学習・情報収集が欠かせないところです。

・・・まあ、長期投資のほうには関係ないんですけどね。淡々と積み立てるのみです。